食レポ文学②

食レポは五感をフル動員しておこないます。 

 

味覚や嗅覚は当然ですね。では視覚や触覚、聴覚はどうでしょう?私の大好きなからあげを例に述べてみましょう。  

 

視覚は見ための感想を述べるもの。からあげを「こんがりキツネ色」なんて表現することもありますね。ときには白いからあげや黒いからあげ、赤いものもあります。  

 

揚げすぎて焦げているからあげを「石炭かよ!」と言ってしまったことがあります。 

 

盛り付けも視覚ですね。山盛りのからあげを「ピラミッド」とか「槍ヶ岳」と表現してみたり。うまく食べ進めないと「雪崩」や「崩落事故」を起こすぞ、とか。 

 

触覚は唇触り、歯触り、舌触りはもちろんですが、箸でつまみ上げたときの感覚も表現の対象になります。とてもひと口では食べられないようなジャンボからあげを箸で持ち上げるとこれがズッシリ重い。「これを毎日食べていたらいい筋トレになりますね」なんて。 

 

聴覚では歯で噛んだときの音など。からあげの場合、いろんな擬音語を活用しますね。「外はカリッ!」という表現はよく目にします。これはからあげの衣の食感を表現したもので、それ以外にも「シャリッ」「ジャリッ」「ガリガリ」「ザクザク」などもあります。衣に使う粉によって衣の食感が変わります。餅粉を使っている場合は「モチッ」というのもありますね。 

 

厨房での揚げ音が聞こえてくることもあり、それを表現することも。思いっきり高温で揚げてるなーと思ったときは「いきなり夕立ちが来たかと思った」と言ったこともあります。 

 

五感を活用した表現は、これ以外にもいろいろあるはずで、もっと伝わりやすく親しみが持てる表現を模索していきたいと思います。

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