からあげとフライドチキンは別物?
「鶏のからあげとフライドチキンはどう違うの?」
こんな質問をよく受けます。果たして両者は同じものなのでしょうか?
単に日本語を英語に置き換えただけだと思っている人もいるかもしれません。しかし調べてみると両者は厳密には別物のようです。
調理法が異なる
からあげとフライドチキンは調理法が異なります。
からあげが肉に醤油やニンニク、生姜などで味付けするのに対し、フライドチキンは衣にスパイスやハーブなどで味付けをします。
また、からあげの衣が片栗粉や小麦粉、コーンスターチなどであるのに対し、フライドチキンは小麦粉。
フライドチキンは揚げる前に蒸す
フライドチキンの場合は揚げる前に蒸すという工程が加わることも多いのです。
サイズが異なる
サイズもからあげの場合は1個がひと口大、フライドチキンはそれよりもかなり大きめであるケースも多いようです。
こう考えてくると、両者は区別した方がよいのかもしれませんね。
そもそもフライドチキンはスコットランドが発祥のようで、それが移民によってアメリカに伝わったのだとか。
フライドチキンが日本へ伝わったのは厳密にはわかりませんが、一般に販売されるようになったのは1970年にケンタッキー・フライド・チキンが大阪万博に出展したのがきっかけのようで、それから日本国内に同店が浸透していったようです。
しかし「フライド=揚げ物」「チキン=鶏肉」と考えれば、鶏肉を揚げているのだから、からあげもフライドチキンの一種なのでは、と思ってしまいますが、そこが料理の名称の難しいところですね。「焼いた肉はすべて焼肉だ」となると、焼鳥も焼肉になってしまうわけで…。
調理法に対する呼称なのか、出来上がった料理に対する呼称なのか、いずれのスタンスを取るかで意見が分かれてしまうのかもしれません。
私はどちらも大好きなので、食べるときはあまり深くは考えないようにしてます(笑)。
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