見た目は豪快、味はシンプルな手羽と懐かしいチューリップを味わえる!


『鳥椿・大山店』豪快手羽の一本揚げ&チューリップ唐揚げ

豪快手羽の一本揚げ・1本300円(写真は3本) 

 

 鶏肉選びや調理法にこだわるお店が増える中、今回お邪魔した『鳥椿・大山店』はそれだけではなく、見た目にもひと工夫加えた手羽からあげを食べることができます。その名も〈豪快手羽の一本揚げ・1本300円〉。一般的な“くの字”形の手羽ではなく、手羽先から手羽元までが真っすぐに伸びた、長さもおよそ20cmほどの、まさに豪快な手羽のからあげです。使用しているのは霧島鶏や大山鶏などの銘柄鶏で、朝絞めの新鮮なものばかり。手羽の関節を外して真っすぐにし、それをひと晩冷凍庫に入れて固めているのだとか。「揚げたときに元の形に戻ってしまわないように冷凍するんです」と店長さん。衣をつけずに素揚げにして、味付けも最後にふりかけるクレイジーソルトのみ。肉本来の味を大切にする、こだわりの調理法です。 

 

 両手で持って、ガブリ!といきました。カリッとした表面の皮が香ばしい。肉は柔らかくて、鶏肉のうま味のみが迫ってきます。クレイジーソルトはいいアクセントになっていて、食欲を増進させてくれます。 

 

 またこちらは最近あまり見かけなくなった〈チューリップ唐揚げ・1個90円〉もおすすめで1個からオーダーできます。これもひと手間加えた調理法で作られています。手羽中の肉を一度裏返し、そこに味付けをするのですが、その際、裏返した肉が元に戻ってしまい、味が中までしみ込みにくのだとか。そこで味付けをしながら数回、裏返して冷蔵庫で少しねかせ、衣をつけて揚げているのです。味がしっかりとしみ込んでいるだけでなく、衣は刷毛で薄くまぶしているため、手ごろな厚さに。カリッカリの食感を楽しめます。肉もフンワリ柔らか。ニンニクとショウガの風味がたまらない逸品です。

チューリップ唐揚げ・1個90円(写真は3個) 

  

いずれも骨と一緒に揚げたもの。骨の中の髄液はうま味の元でもあり、その髄液が加熱でしみ出した骨周辺の肉はおいしさが増します。あまりのおいしさに、私は骨にくっついた小さな肉片までしっかりといただきました。


 

徳間書店・食楽web「から活日記」より

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