天才最年少棋士も食べた“勝負からあげ”とは?

『みろく庵』若鶏唐揚定食

骨付き肉のみ!肉のうま味を熟知したお店のからあげ

東京・千駄ヶ谷駅から徒歩数分。国立能楽堂のすぐそばにある『みろく庵』は、いま話題の将棋会館からもほど近く、対局中の棋士たちが出前をとることでも有名です。とくにここの<若鶏唐揚定食・750円>は棋士たちに人気のようで、かの天才最年少棋士・藤井聡太四段も15連勝を達成した5月1日、この若鶏唐揚定食を対局途中の夕食に食べたとのこと。まさに〝勝負メシ〟に選ばれた“勝負からあげ”です。さっそく私も食べてみることに。

 正方形のおぼんにごはん、味噌汁、冷奴、煮物、お新香がのっており、メインのからあげのお皿はおぼんの外。なんだか特別感がある粋な出し方だと思ってしまいました。からあげは骨付きモモ肉が3個。以前も書きましたが、骨付き肉は骨中の髄液がしみ出し、周辺の肉のうま味がアップするのです。

 手に持ってガブリ!やはり骨付きはこうやって食べなきゃ。歯を立てるとザックリと音がします。衣がとにかく美味しい。ほどよく焦げているので香ばしさ抜群。しかもしっかりしています。簡単に粉々に砕けないところがいいですね。肉にはソフトな弾力があって、衣とのバランスが絶妙です。

肉を食べ終えたあと、骨に残った衣を歯ではがして食べるということ、経験のある人もいるかもしれません。これがまた美味しいんですよね。カリカリした食感だけでなく、やはり髄液のうま味でしょうか、ほかの衣よりもおいしく感じます。このみろく庵の骨に残った衣も絶品。しっかりいただきました。

 最近は食べやすさを優先する傾向にあるのか、骨なし肉のからあげを出すお店が多いので、こちらのみろく庵のように骨付きのみを出すお店はちょっと珍しい。肉の美味しさについてよくわかっています。カラアゲニストとしては嬉しくなってしまいますね。棋士のみなさんに愛されるからあげは“勝負からあげ”という新ジャンルを生み出してしまったかもしれません。

徳間書店・食楽web「から活日記」より

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