モモ一本グローブ揚げは一食の価値あり!

『ミライザカ・北千住店』モモ一本グローブ揚げ


 最近は大手居酒屋チェーンの料理のクオリティがひと昔前に比べて格段によくなっています。それもそのはず、競争の非常に激しい業界。中でもからあげはみんな大好きで、たいていのお客さんがオーダーする人気メニュー。どのチェーンも研究を重ね、こだわりのあるからあげを提供しており、近年ではからあげグランプリに入賞するチェーンもあらわれています。 

 

 今回は第8回・からあげグランプリ東日本しょうゆダレ部門で金賞を受賞した『ミライザカ』へ。ここの〈岩手みちのく清流若鶏 モモ一本グローブ揚げ〉は一食の価値あり!岩手県産の“みちのく清流若鶏”のモモ肉を一本丸ごと揚げたもので、肉に4本の切れ目を入れ、あたかもグローブのようなルックスにしたもの。野球のグローブほどではないですが、ちょっと大きめの軍手のようです。店員さんが肉切りバサミとトングで食べやすく切り分けてくれます。 

 

 ひと口目でスパイシーな軽い刺激を受けます。衣は香ばしいお焦げ風味が加わったジャリジャリ食感。歯を立てると何かにぶつかったかのような激しい抵抗を見せるも、すぐに崩れていく“ツンデレ”な感じのこの衣が私は好きです。秘伝のタレにじっくりと漬け込んだ肉はしょうゆと生姜の味がしっかりとしみ込んでいます。生姜は体をあたためる効果があり、このグローブ揚げはとくにその生姜が強い印象。そのため食べれば食べるほどビールもすすむという、おつまみには最高の一品です。 

 

 目の前にドンと置かれたときは、その大きさにビックリして「食べきれるだろうか?」とさすがに不安になります。しかし案外大丈夫で、女性でもペロリといけるはず。取材時、私はおかわりしてしまいました。おかわり分が出てきたとき、切り分けてくれようとする店員さんに「そのままで」とお願いし、両手で持ってガブリと豪快に。口のまわりや手に多少の油っぽさが残りますが、豪快なからあげは箸など使わず豪快に食べたいものです。


徳間書店・食楽web「から活」日記より


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