小ぶりながらも旨み十分な聖地のからあげ。

『ウラニワ 高田馬場店』中津からあげ定食・600円


“中津からあげ”と言えば、宇都宮餃子や横手焼きそばのように、いまやひとつのブランドになりつつあります。それもそのはず、大分県中津市は一般社団法人日本唐揚協会から「からあげの聖地」に指定されている町。市内にはからあげ専門店も多く、その数は市内のコンビニの数よりも多いとか。あまりのからあげ人気で、過去には市内に進出したケンタッキーフライドチキンが撤退してしまったこともあるという伝説まで残っているそうです。

『ウラニワ』は都内各所に店舗をかまえる、大分郷土料理のお店。大分と言えば最近は“とり天”も有名ですが、もともと鶏料理の盛んなところ。鶏肉消費量も多く、県庁所在地である大分市の1世帯あたり(2人以上世帯)の1年間の鶏肉平均購入数量(g)は、全国で4位(2013年~2015年の調査)。まさに鶏肉文化圏なのです。『ウラニワ』の高田馬場店で、中津からあげ定食をいただきました。

小さめのからあげが4個、お皿にのって出てきます。小さくても味がよければそれでよし。からあげの価値は大きさで決まるものではありません。大きくかつ美味しいものも、もちろんありますが…。口の中で、シャリシャリと音をたてて、ソフトに崩れ落ちる衣がたまりません。味付けはにんにくと一味。にんにくはガツンと来るわけではなく、のどの奥でいきなりその風味が炸裂する“時間差攻撃”のような味わいです。口の中とのどと、2度楽しめるのがいいですね。一味がいいアクセントになっています。肉汁もたっぷりとしみ出してくるので、口の中がしっとりと、そして肉の風味豊かな状態に。

ときどき肉汁がほとんど出てこないからあげに遭遇します。それで美味しいものもあるのですが、やはり肉の旨みはこれで味わいたいものです。

アクセス:JR高田馬場駅より徒歩2分。

http://r.gnavi.co.jp/9fua00xt0000/

高田馬場店。「やっちょんけん」とは大分の方言で「やってるから」。


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