からあげの味の決め手は「シャリ!」っとした衣です!

からあげの味の決め手はなんでしょうか?人それぞれ味覚も好みも違うので、一概に決めつけることはできませんが、私はズバリ「衣」だと思っています。 

 

衣の食感を表現するとき「カリ」「サク」「フワ」などの擬音語が多用されます。私はこれに「シャリ」を加えて表現しています。歯をたてたとき、一瞬、「カリ…」と衣の抵抗を受けるのですが、すぐに「シャリ!」と歯の上で崩れるような食感が大好きなのです。 

 

私が理想とする衣は、 

 

1.厚くなく薄め 
 
2.歯をたてたときの食感が一瞬「カリ」 
 
3.そしてすぐに「シャリ!」と崩れてじわじわと肉と交わり始める 
 
4.噛むほどに徐々に口の中で衣と肉が交じり合ってゆく 

 

つまり、衣と肉の味がしっかりと分かれていて、噛んでゆくと衣と肉が混じって第3の味わいを口の中で作り出してくれるのが一番いい。 

 

ときどき残念な衣に遭遇することがあります。 

 

衣がやたらと厚く、余分な油を吸いまくっている「メタボからあげ」。口の中が衣だらけになることも数知れず。肉の味など吹き飛んでしまいます。 

 

また、衣が肉からすぐに離れてしまう「脱皮からあげ」。これもヒドい。衣と肉を別々に食べてしまう羽目に。寿司のネタをシャリからはがして食べるようなものです。 

 

そのほか、揚げ方がヒドく、衣が焦げている「石炭からあげ」。高温の揚げ油にいきなり投入して二度揚げもせずに出しているか、しょうゆダレが肉にしみ込まずに表面に残って焦げてしまっているか。 

 

衣は素揚げに近いまでに薄くしてあるのがベスト。お店によっては揚げるまえに余分な衣をしっかり落とすところ、刷毛や粉ふるい器を使うところ、コーンスターチを混ぜて粒子を小さくするところなど、それぞれに工夫をして、美味しい衣を実現しているところも多いのです。 

 

ちなみに最近は餅粉や米粉を使ってモッチリ感を出しているお店も見られます。これも嫌いじゃないんですけどね(笑)。

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