ムネ肉からあげの先駆的存在の専門店。
『鳥丸・新小岩店』からあげ定食
からあげで使う肉といえば鶏のモモ肉が一般的。しかし最近、首都圏でムネ肉を使ったからあげを見かけるようになりました。
「ムネ肉のからあげって、なんか味が淡泊なんじゃ…」
と思ってしまうでしょうが、ムネ肉は低脂肪・低カロリー、そしてたんぱく質が豊富。また疲労回復の効果があるとされるイミダゾールジペプチドを多く含んでおり、ヘルシーな食材として注目されているお肉のひとつです。
首都圏ではまだなじみの薄いムネ肉からあげも“鶏肉文化圏”とも言うべき九州では日常的に食されています。オーナーがからあげの聖地・中津で修業して本場の味を東京に持ち込み、オープンしたのが『鳥丸』。首都圏でのムネ肉からあげの先駆的存在のお店です。
ランチライムのオススメはやはりからあげ定食。5個(モモ2・ムネ3、500円)、7個(モモ3・ムネ4、700円)、9個(モモ4・ムネ5、900円)と3つのコースから選べます。いずれもムネ肉のほうが1個多い盛り付けで、イチオシ具合がうかがえます。私はもちろん9個で。
衣は揚げる前に粉を十分に振り落としているようで、見事なまでの薄さに。余分な油を吸うこともなく、歯をあてると「カリッ」とした爽快な食感が待っています。
タレは聖地・中津から取り寄せたという、まさに本場の味。ムネ肉からあげは、心配するようなパサつき感はなく、むしろ“ホクホク感”があります。モモ肉に負けないジューシーさもある一方、しっかりとタレに漬けこまれているので口の中でしみ出す肉汁とともに、本場の味付けを楽しめます。
定食には、味噌汁ではなく鶏だしスープが付いてくるのも嬉しいポイント。夜は食べ放題もやっているので、ムネ肉からあげを心ゆくまで堪能したい方にはオススメです。
徳間書店「食楽web」~カラアゲニストの「から活」日記~より
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